AP/FD NEWS Letter 創刊号
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YNUAP/FD ニュースレター 2015年1月 創刊号(通号30号)発行/2015年1月編集/大学教育総合センター FD推進部Mail/ynu-ap@ynu.ac.jpHP/http://www.ynu.ac.jp※ご意見・ご感想がありましたら、上記宛までお寄せください。YokohamaNationalUniversity4.主体性な学びの実現を目指して 何かに取り組む際の《主体性》という実体が掴みにくいものを、学生に教えるというよりもいかに《体感》させるか。それが大学におけるキャリア教育の肝であり、大学教育現場において綜合的に取り組むべき課題と筆者は捉えています。そもそも、主体性をはじめ、就業力に含まれる一連の汎用的基礎スキルは、職業の場のみで発揮されるものではありません。学問の世界でも同様に求められ、それら汎用的基礎スキルを培う場が各専攻の学業でもあります。 その最たるものがゼミナールや卒業論文です。自ら研究テーマを設定し、情報収集や実験をし、仮説を立ててテーマを絞りこみ、さらに情報収集・実験し、結果を分析・解釈・立証していくプロセスでは、課題発見力や想像力、情報収集・分析力、さらに計画力や周囲への働きかけ力などの汎用的基礎スキルが広く求められます。そして、この一連の活動を支える原動力が、学生本人の主体性なのです。 大学教育総合センター キャリア支援部では、教養教育としてのキャリア教育関連科目を担当しています。学生たちを《主体的な学び》に誘うべく、グループ・ディスカッションや反転授業などを導入し、クリッカーやビデオ教材の活用などを含め、アクティブ・ラーニングの推進に努めています。平成26年9月、本学は文部科学省・大学教育再生加速プログラムに採択されました。同プログラムの主要事業の1つである「就業力の可視化(キャリア教育再体系化)」の活動を通じて、主体的な学びの実現を模索していきます。注1)日本経済団体連合会 「産業界の求める人材像と大学教育への期待に関するアンケート結果」 2011年1月18日 注2)社会人基礎力に関する研究会 『社会人基礎力に関する研究会―中間とりまとめ―』 2006年、および経済産業省ホームページ「about 社会人基礎力」 http://www.meti.go.jp/policy/kisoryoku/about.htm 注3)文部科学省・生涯学習政策局政策課 『「社会的・職業的自立、社会・職業への円滑な移行に必要な力」について~「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(平成23年1月中央教育審議会答申)」における提言~』 2013年 注4)本調査は、文部科学省「産業界のニーズに対応した教育改善・充実体制整備事業」に採択され、本学が参加する「関東山梨地域大学連携による産業界のニーズに対応した教育改善」活動の一環として、本学 大学教育総合センター キャリア支援部が実施YNU AP/FD NEWS Letter

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